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Youkuは“第2のYouTube”か

» 2008年03月31日 16時51分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週はアクセス6位に、中国の動画サイト「Youku」の人気が高まっている、というネットレイティングスの調査結果が入った。YouTubeやニコニコ動画が人気を得た時に近い勢いでユーザーが増えているという。

 YouTubeやニコニコ動画は当初、テレビ番組やアニメなど、メディア企業の著作権を侵害したコンテンツに人気が集まっていた。だが今はそういったコンテンツを積極的に削除し、メディア企業との歩み寄りの道を探ってきた。

 「ニコニコ動画に著作権侵害動画はいらない。テレビ番組をアップしたい人はYoukuでどうぞ」――ニワンゴ取締役の西村博之氏はそう話していた。

 メディア企業側からすれば、YouTubeやニコニコからコンテンツが消えても安心できない。この2サイト以外にも動画共有サイトは山ほどあり、特に、海外のサイトは国内からの対応が難しいためだ。

 Youkuは、著作権意識が希薄な中国のサイト。日本に支部もなく、日本のメディア企業が自社のコンテンツが投稿されているのを見つけても、削除申請に対応してもらうのは難しそうだ。

 動画共有サイトは世界の至るところにあり、権利者が1つ1つのサイトをチェックして削除申請するのは現実的ではないし、すべてのサイトがYouTubeやニコニコ動画のように、権利者との対話路線を採るとも限らない。どういった対策が最善か、考えねばならない時が来ている。

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