セキュリティ企業のPanda Securityは3月31日、2008年1〜3月期のマルウェア動向に関する四半期報告書を発表した。
1〜3月期に新たに出現したマルウェアの内訳は、トロイの木馬が全体の62.16%を占め、以下アドウェア20.3%、ワーム8.87%、スパイウェア2.48%の順だった。昨年以来世界中のコンピュータに感染しているStormマルウェアは依然、活発な活動を続けている。
「毎月大量のトロイの木馬が出回っている現状は、攻撃側が新しいコード作成のペースを速めることに腐心し、セキュリティソフトでの検出が難しくなっている現状を示している」と同社は分析する。
報告書では携帯電話やスマートフォンを狙ったマルウェアにも言及。パスワードなどの情報窃盗を目的としたトロイの木馬がマルウェア感染全体の54.48%を占め、携帯電話に対する攻撃が高度化していることを物語っていると指摘した。
マルウェアが携帯電話にもたらす影響としては、携帯電話がブロックされて使えなくなる、バッテリー消費による生産性喪失、SMS(ショートメッセージサービス)の一斉送信に伴う不必要なコスト、フォルダやメッセージの削除、電話番号やSMSといった情報の流出を挙げている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR