攻撃者がコンピュータのプロセッサをハッキングして、システムに不正アクセスするためのバックドアを開くことが可能だとする研究報告が公開された。セキュリティ企業のTrend Microが4月17日のブログで伝えた。
これまでハッキング可能なデバイスはプリンタ、デジタルフォトフレーム、ペースメーカー、自動車などが挙がっていたが、これにマイクロプロセッサが加わったとTrend Microは述べている。
Trend MicroがPC Worldの記事を引用して伝えたところによると、マイクロプロセッサのハッキングでは回路に手を加えてメモリに悪質なファームウェアを挿入する。これによって、攻撃者が正規ユーザーになりすましてシステムにログインできるようになり、ユーザーに気づかれることもないという。
想定される手段としては、開発中のプロセッサにコードを挿入する、コンピュータを組み立てる過程で細工を施したプロセッサをインストールするなどの方法が考えられるという。
デバイスのハッキングとしては、これまで新品のUSBキーやMP3プレーヤー、iPodがマルウェアに感染していたという事例が報告されており、マイクロプロセッサハッキングも「可能性は大いにある」とTrend Microは解説している。
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