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MSが相互運用性の取り組み強化、技術文書をさらに公開

» 2008年07月02日 07時38分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは6月30日、自社製品のオープン性と相互運用性を高めるべく、「Interoperability Principles」の下、新たな技術情報を開示した。

 同社が今回公開したのは、Office 2007、Office SharePoint Server 2007、Exchange Server 2007に組み込まれているプロトコルに関する技術文書のバージョン1.0と、Officeのバイナリファイルフォーマット(.doc、.xlsなど)に関する約5000ページの新たな技術文書。コミュニティーとよりオープンな関係を作るための取り組みも強化した。

 プロトコルの技術文書バージョン1.0は、MSDNで公開されている。これにより、開発者にとって、Office製品と連係する製品を開発するためのリソースが増えることになる。Microsoftはこの文書の仮バージョンを4月に公開し、コミュニティーからの意見を募っていた。

 またMicrosoftは、同社の製品に組み込まれているどのプロトコルに対して特許を保有、あるいは出願しているかのリストや、プロトコルのライセンス条件、価格も公開した。

 Officeバイナリファイルフォーマットに関する5000ページの文書は、MSDNで公開されている。この文書を利用することで、開発者が.doc、.xls、.pptなどの文書を読み書きできるアプリケーションを開発するのが容易になるという。この文書はロイヤルティーフリーで利用できる。

 コミュニティーとの協力体制に関しては、3つのプロジェクトを立ち上げた。1つ目は、北京航空航天大学と協力して、Excel、PowerPointとUniform Office Format(UOF)とを変換するコンバータを開発するというもの。同社は既にWordとUOFのコンバータに取り組んでいる。2つ目はOpen XMLからHTMLへの変換ツール、3つ目はIT管理者向けの文書管理ツール「PowerTools for Open XML」。

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