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UWB反射波で屋内の人や物を測位 日立が新技術

» 2009年02月04日 07時00分 公開
[ITmedia]

 日立製作所はこのほど、近距離用の無線通信技術「UWB」(Ultra Wide Band)電波の反射波の変化を利用して屋内で人や物の位置を測定する技術を開発し、原理の実証に成功したと発表した。

 UWB電波が人や物、壁などに当たり、繰り返し反射して受信機に到達した反射波の信号を解析して人や物の位置を推定する。障害物があっても反射波が回り込むため、電波の届く範囲なら見通しがきかない場所でも測定できるのが特徴。タグなどの端末も不要だ。

 1対のUWB小型送受信装置を使い、3×4メートルの領域で人の位置を測定したところ、誤差1メートルで、70%の確率で測定できた。

 測定精度の向上などを目指して開発を進め、物品の管理や人の位置に応じた照明・空調管理、危険領域への立ち入り検出といった分野への応用を目指す。

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