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携帯1台に100枚以上のポイントカード集約 「ぎゃざポ」実証実験スタート

» 2009年02月23日 16時24分 公開
[宮本真希,ITmedia]
画像 ビックカメラでの実証実験の様子。レジとつながったリーダー/ライターに携帯をかざすと、リーダー/ライター付属の電子ペ―パーにバーコードを表示。バーコードリーダーで読み取り、レジへ送信する。

 NTTコミュニケーションズは2月23日、1台の携帯電話に複数のポイントカードや会員証を集約できるシステム「ぎゃざポ」の実証実験を、「ビックカメラ有楽町店」(東京都千代田区)で始めた。

 3月からは、ネットカフェ「スペースクリエイト 自遊空間 BIGBOX高田馬場店」(東京都新宿区)、「ノジマ トレッサ横浜店」(神奈川県横浜市)でもスタート。6月末まで実施し、その後商用化を検討する。

 ぎゃざポは、携帯に専用アプリをダウンロードしておけば、専用リーダー/ライターにかざすだけで、カードの会員番号やポイント数などの情報を携帯に保存できるシステムで、FeliCa技術を活用した。100枚以上のカードを集約でき、店舗ごとにカードを発行したり、アプリを用意する必要がない。

 実証実験の店舗で利用する際は、専用アプリをダウンロードした携帯に、手持ちのカードの情報を登録する作業が必要。登録作業後は店内のリーダー/ライターにかざす。ノジマやビックカメラではポイントを使ったりためることができ、自由空間では店へのチェックインなどが可能になる。NTTドコモの端末のみ対応する。


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 ぎゃざポが普及すれば、カードで財布がかさばったり、カードを取り出すのに手間取るといったこともなくなりそうだ。店舗にとっては、カードを持ち歩いてもらいやすくなるほか、カードの発行枚数を減らしてコスト削減につなげるといったメリットがある。

 実証実験後、商用化を検討していく。ビジネスモデルの詳細は未定だが、アプリは個人ユーザーに無料で提供し、リーダー/ライターの売り上げや運用費などから収益を得るといったモデルを検討している。

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