東芝モバイルディスプレイは7月15日、兵庫県姫路市内の拠点を再編すると発表した。モジュールを生産する姫路工場を石川工場(石川県川北町)に集約し、アモルファスシリコンパネルを生産する関係会社は年内に生産を終了する。
姫路工場のモジュール生産ラインは来年1月をめどに石川工場に移転する。製造技術や品質管理などの間接部門は10月から随時、石川工場など同社拠点に移転させる。姫路工場の従業員は約400人で、再編で約310人が石川工場と深谷工場(埼玉県深谷市)に異動する。
関係会社のティー・エフ・ピー・ディーは車載向けアモルファスシリコンTFT液晶パネルを中心に、360×465ミリの小型ガラス基板に対応したアレイ・セル工程の生産を担当してきたが、12月末をめどに停止する。
同社は今年4月、パナソニックとの合弁を解消する形で東芝が100%子会社化し、構造改革を進めている最中。姫路工場の再編で効率化を進めるほか、採算化が見込めないアモルファスシリコンラインの停止で固定費を削減する。
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