ITmedia NEWS > 科学・テクノロジー >

国内最速200TFLOPS、原研のLinuxクラスターを富士通が受注

» 2009年07月17日 07時00分 公開
[ITmedia]

 富士通は7月16日、独立行政法人・日本原子力研究開発機構の新スーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。2010年3月の稼働開始を予定し、理論ピーク性能は現時点で国内最速となる200TFLOPSになるとしている。

photo PRIMERGY BX900

 システムの中心となる大規模並列演算部は、ブレードサーバ「PRIMERGY BX900」を採用した2157ノード(4314CPU、1万7256コア)によるLinuxクラスター。さらにSPARC 64 VIIベースのアプリケーション開発用計算機(12TFLOPS)と、高速増殖炉開発のためのシミュレーションなどに活用する共有メモリ型演算サーバ(1.92TFLOPS)、1.2Pバイトのディスクアレイで構成する。

 同機構はこれまで共用システム(13TFLOPS)と高速増殖炉プロジェクト用システム(2.4TFLOPS)を運用してきたが、計算需要を処理しきれていない状況が続いていた。新システムは、核融合炉や高速増殖炉の開発など、さまざまなシミュレーションに活用する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.