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AP通信、ネットでの記事無断利用に対抗 追跡システムを構築

» 2009年07月24日 12時03分 公開
[ITmedia]

 Associated Press(AP通信)は7月23日、ネット上での記事の無断利用対策として、同社のオンラインコンテンツにタグを付けて追跡するニュースレジストリを立ち上げると明らかにした。

 このレジストリは、AP通信が配信する各コンテンツの識別情報と利用条件を登録し、コンテンツがどのように利用されているかをビーコンを使って同社に通知する。このシステムはマイクロフォーマットを使って、デジタル承認フレームワークを含む「ラッパー」にコンテンツを入れ、コンテンツ提供者はこのフレームワークを使ってコンテンツの利用方法を指定したり、コンテンツの利用状況を監視することができる。

 ニュースレジストリは初めAP通信のテキストコンテンツが対象で、2010年初めには加入者のコンテンツにも適用する。最終的には写真と動画も対象に含めるという。

 「われわれが構築しているのは、優れたジャーナリズムが生き残り、繁栄するための手段だ。APニュースレジストリは、われわれの業界がオンラインでコンテンツを保護し、信頼できる独自のジャーナリズムがこれまでになく求められている時代にそれを提供し続けられるようにしてくれる」とAP通信の取締役で副会長のディーン・シングルトン氏は述べている。

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