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動く自分の顔CGで眼鏡を試着 メガネスーパーがMotionPortrait活用の新サービス

» 2009年08月03日 19時13分 公開
[小笠原由依,ITmedia]
photo メガネスーパーAKIBA館に設置された「バーチャルグラス」の実機

 メガネスーパーは8月3日、3DCG化した自分の顔写真で眼鏡の試着ができるサービス「バーチャルグラス」をメガネスーパーAKIBA館(東京・秋葉原)でスタートした。同社Webサイトでも8月6日にスタートする。


 自分の顔写真を3DCG化し、購入前に眼鏡を“試着”して似合うかどうかをチェックできるサービス。店頭端末のWebカメラで撮影するなどして用意した正面向きの写真をアップロードすると、3DCG化された自分の顔が画面に登場。画面左に、自分の顔CGが表示され、右の一覧から気に入った眼鏡をクリックすれば、自動的に3DCGが眼鏡をかける。4種類の眼鏡を選んで、4分割画面に一度に表示して比較することもできる。

 「近視 強」や「遠視 強」などおおまかなレンズ度数を選び、レンズによる顔のゆがみや目の大きさの変化をCGに反映することもできる。左目の瞳孔の中心から右目の瞳孔の中心までの距離を表す「PD値」の入力フォームも用意。よりリアルに再現するために、PD値からユーザーの顔の大きさを推測し、眼鏡を顔に対して実物と同じ大きさに表示する工夫をした。

 当初は、200種類以上のフレームと、15パターンのレンズカラーでスタートする。

 3DCGの作成には、ソニー木原研究所発の技術「MotionPortrait」を採用。1枚の顔写真から多彩な表情の3Dアニメーションを作り出すことができるのが特徴だ。自動でまばたきさせたり、視線をそらしたりできるほか、マウスの動きに合わせて左右に顔を向けたりするなど、まるで生きているかのうようにリアルに動く。

 実際に記者も試してみたところ、CGがリアルで驚く。まばたきや表情、ときおり左右に動く首の動きも自然だ。眼鏡を付け替えたいときも、選んでから2秒程度で反映され、待たされる感じはしない。

 家からWebサイトを利用した場合、試着して気に入った製品は、同社のECサイトから購入できる。使っているコンタクトレンズの度数をもとに眼鏡を作れるほか、同社で眼鏡を作ったことがある場合には、前回購入時の度数で注文できる。

photo 今後は、顔の形を判断し、お勧め眼鏡を表示する検索機能なども備える予定(画像は開発中のもの)

 同社情報システム部の近藤嘉彦さんは「家で試着できるため、親や子供など家族に似合っているかどうかを判断してもらえる。バーチャルグラスのポイントは、自由な時間、深夜も含めて納得のいく製品を買えることや、ベストパートナーが選んでくれる安心感」と話す。同サービスの導入で、年間100万人の来店者のうち、その1割に当たる10万人程度を呼び込めると期待している。

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