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Apple、ユーザーの「不適切使用」を検出する特許を出願

» 2009年08月10日 07時00分 公開
[ITmedia]

 米Appleが、ユーザーがデバイスを不適切に使用していないかどうかを監視するため技術の特許を出願した。

 米特許商標局の出願公報によると、この技術は2008年2月に出願され、「消費者の不適切使用を検出するシステムと手法」と題されている。センサーと検出回路を組み合わせて、ユーザーがデバイスを不適切に使用した場合にそれを検出し、メモリに記録するというものだ。また不適切使用を検出した場合に、デバイスを使用不能にするよう回路を設定することも可能という。

 「不適切な使用」には、具体的には「液体の侵入、極端な温度、過度の衝撃、通常の動作とは関係のない改造(筐体を開ける、内部部品の追加や変更など)」が含まれる。

 Appleがこの技術を開発した理由は、製品保証制度の問題にある。多くの場合、保証制度ではユーザーの不適切な使用によるデバイスの故障はカバーされず、無償修理・交換の対象にならない。だが、一見したところでは故障原因が分からないような場合に、「店員が顧客との摩擦を避けるために無償修理や交換に応じてしまうことがある」とAppleは述べている。ユーザーの不適切使用を検出して記録し、故障の原因を特定することで、不要な無償交換・修理を避ける狙いがあるようだ。

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