「地球からこんにちは」――太陽系外の惑星にメッセージを送るプロジェクトが、オーストラリアで進められている。
HelloFromEarthと呼ばれるこのプロジェクトは、科学誌COSMOSがオーストラリアのナショナルサイエンスウィーク向けに企画したものだ。一般の人からメッセージを集めて、米航空宇宙局(NASA)のアンテナで宇宙に送信する。送信先は太陽系外のGliese 581dという惑星で、生命が存在する可能性があるという。
HelloFromEarthは8月12日から23日まで、Gliese 581dに送るメッセージをWebサイトで受け付けている。オーストラリア以外の国からも応募できるが、メッセージは英語のみで160文字まで。サイトには、「いつか会えたらいいですね」「あなたたちの星を訪問したいです」「星間バーベキューにご招待します」といったメッセージが寄せられている。
集められたメッセージはテキストファイルにまとめられ、バイナリコードに変換され、豪キャンベラにあるNASAの施設から送信される。Gliese 581dは地球から20.3光年の位置にあり、メッセージの到着は20年後の2029年12月ごろの予定。返事をもらえるとしたら、Gliese 581dの通信技術が高度なものでない限り42年かかるという。
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