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横断検索や郷土Wikiも NEC、図書館向けシステムをSaaS提供

» 2009年08月26日 07時00分 公開
[ITmedia]

 NECは8月25日、公共図書館向けに複数システムをSaaSで提供するサービスの販売を始めた。今後5年間で約30団体の図書館への導入を目指す。

 サービス名は「GPRIME 電子図書館サービス」。(1)Wikiを使い、図書館員や地元住民が郷土の情報や関連書籍について記入、事典のように共有できる「わいわいライブラリー」、(2)複数の図書館をまたがって図書館員・ボランティアなどがコミュニケーションできるSNS、(3)都道府県内の図書館や大学にある蔵書を一度に検索できる横断検索、(4)主に紙書類で行われている図書館間の相互蔵書貸借業務を支援する「ILLサービス」──の4種類をメニュー化した。

 各図書館・自治体で管理してきたシステムをSaaSに切り替えることで、コストを低減しながら業務を効率化できるほか、新機能の追加でサービス向上も図れるとしている。先行的に、島根県立図書館が4種のメニューを採用したほか、豊中市図書館(大阪府)がわいわいライブラリーとSNSを導入した。

 わいわいライブラリーが初期費用50万円〜・月額8万円〜(税別)、ILLサービスが初期費用100万円〜・月額5万円〜(同)など。

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