「mixiアプリ」モバイル版公開 キャリア以外の“ゲームポータル”誕生
ミクシィは10月27日、「mixiアプリ」のモバイル版をオープンした。ゲームメーカーや携帯アプリメーカーなど、外部開発者が開発したアプリ約100種類を公開。「キャリア主導ではない新しいゲームポータル」と位置付け、mixiユーザー拡大の起爆剤になればと期待する。
当初から公開するのはゲームアプリが中心で、作物や動物を育てる「牧場物語」(ライブウェア)や、ペットを育てる「ふらうにぃ」(コナミデジタルエンタテインメント)、アイテム販売を楽しむ「おみせやさん」(芸者東京エンターテインメント)、マイミクシィの誕生日にケーキの画像をプレゼントする「おめデコ」(バンダイナムコゲームス)などのアプリが使える。
PC版と同様、マイミクをアプリに招待したり、マイミクの使っているアプリランキングを見ることも可能。PC版mixiアプリと連携したものもある。11月上旬には、「mixiポイント」を使った有料機能もリリースする予定だ。
未成年ユーザーは、マイミク同士でプレイできるアプリは使えるが、見知らぬ人と遊べるアプリは使用できないといった制限を付けて安全性を確保している。
キャリア主導でないゲームポータルを
「キャリア主導ではない新しいゲームポータルだ」――元NTTドコモでiモード戦略を手掛け、現在はミクシィのmixi事業本部長を務める原田明典さんは、mixiアプリモバイル版をこう位置付ける。サイバードやインデックスなど、キャリアポータル向けにゲームコンテンツを提供してきた企業もアプリを提供。新たなユーザー獲得口として期待されている。
「従来のキャリアポータルはキャリアがコンテンツをコントロールしてきたが、mixiアプリはコンテンツをコントロールするのではなく、支援していきたい」。アプリの審査は最低限にとどめ、アプリからの収益の8割を開発者に提供するなどして開発を活性化。多様なコンテンツがひしめきあう“新ポータル”を目指していく。
まずは多くの人にアプリを使ってもらい、ユーザー数や利用時間の拡大、ユーザーのロイヤリティ向上のきっかけにしたい考え。「アプリでmixiのコミュニケーションのバリエーションを拡大し、mixi日記が苦手な人にでも、mixiを使う新たなきっかけになれば」
PC版好調 モバイル版は「初めてのことが多い」
ひと足先に正式公開したPC版は好調で、人気アプリは200万ユーザーを超えている。Facebookなどでソーシャルゲーム開発ノウハウを培ってきた中国企業のアプリが特に人気。mixiからしばらく離れていたが、アプリをきっかけに戻ってきたというユーザーも多く、mixiのページビューや滞在時間も増えている(mixiアプリ効果 PC版mixi、9月のPV・滞在時間が急拡大)。
携帯版はPC版と異なり、「初めてのことが多い」。「PCのソーシャルアプリはFacebookなど先行事例があり、ノウハウを持った企業もあるが、携帯電話アプリは日本で先行しており、前例がない」
携帯電話向けゲームでは、GREEやモバゲータウンが先行している。ただ両サイトのゲームは、ネット上の見知らぬ人と一緒に楽しむものが中心で、旧来のオンラインゲームに近い。
mixiアプリが目指すのは、知り合い同士だからこそ楽しい「ソーシャルゲーム」だ。普段はあまりゲームをしないような人でも友達とトランプするように楽しめる、気軽なゲームやアプリを開拓。モバイル界のソーシャルゲームをけん引していく構えだ。
モバゲータウンもAPIをオープン化し、ソーシャルゲーム導入に取り組んでいる。原田本部長は、「SNSにアプリを提供するという動きが広まる」とみて歓迎。「モバゲータウンはアバターを中心にした仮想世界寄りのコミュニティーで、現実の人間関係をベースにしているmixiとはコミュニケーションスタイルが異なる」と、直接の競合にはならないとみている。
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