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バーチャル体験システムで「香り」も再現 NICT、超小型の噴射装置を開発

» 2009年11月05日 07時00分 公開
[ITmedia]

 情報通信研究機構(NICT)は、体験をバーチャルに再現する「多感覚インタラクションシステム」で香りも再現できるようにした。従来システムで再現していた視覚・聴覚・触覚に嗅覚が加わることで、香りのある商品を店頭などで体験できるデジタルサイネージなどへの応用が期待できるとしている。

photo 4感を統合した新システム

 同システムは複数の感覚情報を統合して物をバーチャルに再現するシステム。古墳から出土した貴重な銅鏡を間近に体験できるコンテンツなどを公開している(銅鏡を叩いたら音がした──多感覚システムやキューブ型ディスプレイなど、ちょっと進んだ立体映像)。

 新たに超小型の香り噴射装置を開発。1辺約20ミリの立方体で、小さな穴からユーザーの鼻をめがけ、特定の香りを任意の時間噴射できるという。例えば手元の風船の映像をペンデバイスで弾力を感じながらへこませ、さらに強く押すと破裂音とともに風船が割れ、香りが飛び出す──といったリアルな体験ができるという。

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