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「タコイカウイルス」夏ごろから拡大 タコやイカの画像でファイル上書き

» 2009年12月21日 15時19分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロが年末年始のセキュリティ対策の一環として、ファイル共有ソフト上で今夏ごろから広まっているという通称「タコイカウイルス」に注意を呼び掛けている。実行すると、PC内のファイルを次々にタコやイカ、アンコウなど魚介類の画像で上書きするという。


画像 ファイル名を偽装
画像 動画を再生させる
画像 タコやイカの画像でファイルを上書き

 動画ファイルに偽装したスクリーンセーバー(.scr)形式の実行ファイルで、ファイル名は「<動画タイトル名>.mp4(または.avi) <長いスペース> .scr」。アイコンも動画ファイルに偽装しているという。

 ダブルクリックすると同じ名前のAVIファイルを新たに作成。動画を再生させながら、PC内のファイルをタコ、イカ、ウニ、クラゲ、サザエ、アンコウ、ナマコなどの画像で次々に上書き。システムフォルダ階層内にも複数の別ウイルスを作成し、FTP接続でデータを送信している形跡もあるという。


画像 上書き画像の例

 年末年始は家庭内でネットを使う機会が増えるため、不要なP2Pファイル交換ソフトを使用しない、ウイルス対策製品やOSなどを常に最新の状態にする、メールの添付ファイルやリンクを安易に開かない――といったことに注意するようを改めて呼び掛けている。

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