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2010年の世界IT支出は8.1%増――米Forrester予測

» 2010年01月13日 16時16分 公開
[ITmedia]

 米Forrester Researchが1月12日に発表した調査リポートによると、技術分野は業績が低迷した2009年の後、2010年には企業や政府機関で復調し、IT支出が回復するという。

 米国のIT支出は、2009年は前年比8.2%減だったが、2010年は6.6%増の5680億ドルになる見込みだ。世界規模では、2009年は8.9%減で、2010年は8.1%増の1兆6000億ドル超とみている。

 分野別に見ると、ハードウェアとソフトウェアへの支出が伸びをけん引する。ドルベースでの世界支出は、コンピュータ製品が8.2%、通信関連製品が7.6%、ソフトウェアが9.7%それぞれ増加するとしている。コンサルティングなどのサービスは6.8%、アウトソーシングが7.1%増加する。

 地域別では、欧州が最も堅調で、ドルベースでは西欧および中欧は為替の影響もあり11.2%増、カナダは9.9%増、アジア太平洋地域が7.8%、南米が7.7%増。東欧、中東、アフリカは2.4%増にとどまる。ただし、現地通貨建てで見れば、米国が最も堅調になると予測している。

 Forresterは、2008年、2009年と続いたIT市場の低迷は終わろうとしており、2010年にはIT支出が回復するための条件がそろったと見ている。米国では経済全体の回復よりもITの復調は力強く、同年のIT支出の成長率はGDP(国内総生産)成長率の2倍以上になるとしている。

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