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Gmailに集団ハッキングか? 他人のアカウントを悪用

» 2010年04月21日 08時43分 公開
[ITmedia]

 ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labは4月20日、米Googleのメールサービス「Gmail」のアカウントがハッキングされたとブログで伝えた。スパム送信に利用される被害が相次いでいるもよう。

 スパムメールは、ハッキングしたGmailアカウントのアドレス帳データを悪用する。メールの件名は空白で、本文には医薬品販売サイトへのリンクのみが記載されているという。「送信済みメール」のフォルダ、または「ゴミ箱」のフォルダには、アカウントから送信されたスパムメールのコピーが残る。

 攻撃側はモバイルインタフェース経由で他人のアカウントに侵入。ボットを利用している可能性が高いという。不正アクセスに使われたIPアドレスは、米国、西欧、中東、アジア、アフリカなど世界各地に分散している。ハッキングされたアカウントはスパムメール配信に悪用されるだけで、パスワードを変更されたり、メールや連絡先が削除されたりするなどの被害は発生していないと同社は伝えている。

 現時点で、被害に遭ったアカウントの数や共通する手口などは明らかになっていない。集団によるハッキング攻撃なのか、Gmailにバグがあるのかなどの原因も分からないという。Googleは沈黙を保っている。

 KasperskyはGmailユーザーに向けて、「最近のアカウント利用状況をチェックする」「パスワード変更をする」「“ログイン状態を保持する”のチェックを外す」といった対策をアドバイスしている。

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