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Google、各国政府からのコンテンツ削除要求を公開

» 2010年04月21日 14時46分 公開
[ITmedia]

 米Googleは4月20日、各国の政府からどのくらいコンテンツ削除要求を受けているかを公表する「Government Requests」ツールを立ち上げた。

 Googleは定期的に、各国の政府機関から、傘下のサービスからコンテンツを削除したり、ユーザーの個人データを提出するよう求められているという。そうした要請には政府による検閲行為も含まれるが、多くは児童ポルノの削除、犯罪捜査に必要な情報の提出要請など正当なものだ。それでもGoogleは、「これら要請に関するデータを広く公開すれば、検閲を減らすことにつながる」と考え、Government Requestsを立ち上げることにしたと述べている。

 同ツールでは、各国の政府からコンテンツ削除およびユーザーデータ引き渡しの要求がどのくらいあったかを示す。Googleがどのくらい削除要求に応じたかも公表している。現時点では2009年7〜12月のデータを示しており、6カ月おきにアップデートする予定という。

 現時点では、Googleへのデータ削除要求が最も多いのはブラジル政府で、291件に上る。うち200件以上がSNSのOrkutに関するものだ。Googleは8割以上の要求に(全部あるいは部分的に)応じている。同国はユーザーの個人情報請求も最も多く、3663件となっている。

 Googleは、このような政府からの要求をできるだけ開示しようとしているとし、このツールは透明性を一層高めると述べている。

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