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» 2010年11月09日 17時20分 UPDATE

パッチングもアナログシーケンサーも――KORGのiPad楽器、第2弾は名器MS-20+SQ-10=「iMS-20」

究極のアナログシンセ音色探求ができる「KORG iMS-20」が発売された。その名の通り、名器「MS-20」を復活させたiPadアプリだ。

[松尾公也,ITmedia]

 1978年発売のアナログシンセサイザー「MS-10」がニンテンドーDSに移植されたのは2年前。その兄貴分である名器MS-20をモバイルマシンに復活させた「iMS-20」が登場した。今度はiPad版だ

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 iMS-20はiPad用ドラムアプリ「iELECTRIBE」と同じくコルグのソフトウェア部門が開発。佐野電磁氏がコンセプターとなっている。佐野氏はDS-10企画・開発の中心人物の1人で、先頃、DETUNEを設立。ニンテンドーDS向けソフトシンセ「KORG M01」の発売を12月4日に控えている。

 iMS-20のベースとなったMS-20は、MIDI規格もまだ存在しなかった1978年に生まれた、当時としては破格に安価で高機能なアナログシンセサイザー。当時の価格は9万8000円。モノフォニックではあったが、2基のVCOを備え、ハイパスフィルター、ローパスフィルターを2つとも装備。さらに、ケーブルを差して回路をつなぎかえるパッチングが可能で、Moogなどの大型モジュラーシンセサイザーにしかなかった自由度を持っていた。

 DS-10は2VCOなどのMS-20に近い部分はあるが、MS-20の廉価版であるMS-10をベースにしたもので、パッチの数も少ない。iMS-20はMS-20の機能をほとんど装備している。

 iMS-20はVCO、VCF、エンベロープなどの豊富なコントロールパラメータをアナログのつまみで操作でき、指でジャックとジャックを結びつけることでパッチングもできる。まさにMS-20に直に触れている感覚だ。パッチングケーブルは可能な限りつなぐことができるし、ケーブルが劣化することもない。Windows/Mac向けに発売されたKORG Legacy CollectionのMS-20モジュールでもあった機能だが、より直感的だ。

 iMS-20はMS-20だけでなく、その周辺機器として同時期にリリースされたアナログ・ステップ・シーケンサー「SQ-10」も取り込んでいる。コルグはここでこだわりを見せ、ピアノロール式シーケンサーではなく、3つのアナログつまみをそれぞれ16個備え、微妙なコントロールまで可能なアナログスタイルのシーケンサーを搭載した。ステップ数はオリジナルの12から16に拡張されているほか、さまざまなパラメータ制御も可能となっている。当時の価格は6万4000円だった。

 オリジナルMS-20にない機能も多数ある。その1つが6パートのドラムマシンだ。iMS-20で作った音色をサンプリングし、16ステップのシーケンスが可能。リズムだけでなく、ベースやシンセのシーケンスにも流用できる。パターンは16個並べて1つのソングにすることができるため最長で256小節まで曲作りができる。スイング機能もあり。

 KAOSS PAD機能はDS-10から引き継いだ。X方向とY方向にそれぞれパラメータを割り当てて、スケールを設定してらくらく演奏ができる。DS-10との違いは、iPadのマルチタッチを生かして、KAOSS PADを2つ備えているところ。右手で音量と音程を変化させながら、左手でカットオフフリーケンシーやビブラートを調整する、といったことができる。

 音楽配信共有サイトのSoundCloudと提携し、iMS-20で作成した楽曲をオンラインで共有することも可能だ。オーディオデータだけでなく、音色、シーケンスが含まれたソングデータの共有もできる。Denkitribe、ヨナオケイシ、koishistyle、無限軌道、佐野電磁など、DS-10で活躍するアーティストのデータもここからダウンロードできる。

 KORG iMS-20の価格は3800円。2011年1月31日までは1800円の発売記念プライスで購入可能だ。

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