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高校生エッセイコンテスト受賞作、2chの有名コピペにそっくり

» 2010年12月03日 16時45分 公開
[ITmedia]

 日本福祉大学と朝日新聞社が主催した「高校生福祉文化賞エッセイコンテスト」の受賞作品が、「2ちゃんねる」に投稿された有名なコピペ文に似ているとの指摘があり、同大学は受賞作をWebサイトで閲覧できないようにした上で、事実関係を調べている。

 問題になったのは、コンテストの「第1分野 人とのふれあい」部門で優秀賞に選ばれた「空の絵」というエッセイ。福岡県の高校生の作品で、空の絵が上手な友人と、一見厳しい担任教師との交流を、小学生時代の思い出としてつづっている。

 だが、文章や内容が、感動的な内容で有名になった以下の2ch投稿文に酷似していた。この文章は少なくとも2004年には存在していたようで、その後2chに繰り返し投稿されている。

2chのコピペ(冒頭部)

小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。

でも、絵が上手な子だった。

彼は、よく空の絵を描いた。

抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。

担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。

冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。

N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。

私はN先生が大嫌いだった。

クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、N先生は違う学校へ転任することになったので、

全校集会で先生のお別れ会をやることになった。

生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。

全文


 コンテストは、高校生に福祉について考えを深めてもらう目的で実施し、今年で8回目。5〜7月に作品を募集し、10月に受賞作を発表。優秀賞には5万円を贈った。

 同大学はコンテストの公式サイトで受賞作品を公開していたが、11月末にネットユーザーからメールで指摘を受け、12月3日までに閲覧できない状態にした。

 同大学の担当者は、事実関係を「調査している」段階で、今後の対応は「検討中」としている。

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