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» 2010年12月20日 13時43分 UPDATE

iPad版アナログシンセ「KORG iMS-20」がMIDI対応、ミニMS-20コントローラでの演奏・パッチングも可能

名機「MS-20」をiPadアプリ化した「iMS-20」がバージョンアップ。CoreMIDIに対応することで、MIDIコントローラなどとの接続が容易に。また、USBコントローラ「MS-20 Controller」にも対応するのだ。

[松尾公也,ITmedia]

 KORG MS-20は32年前の1978年に生まれたアナログシンセサイザーの名機。そのiPad版「KORG iMS-20」が登場したというので、開発者にインタビューしてきたのだが、その後、バージョンアップに関する大ニュースが入ってきたので、まずはそこから説明したい。iPadアプリ「iMS-20」にMIDIによる演奏・コントロール機能が搭載されたのだ。

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 iPad、iPhoneはiOS 4.2への改訂により、CoreMIDIという、Mac OS XのMIDI機能が搭載された。これまではLINE6のMIDI MobilizerやAKAI SynthStationなどの特殊なサードパーティ製アダプタが必要で、アプリ側も個別対応する必要があったのだが、CoreMIDIが公式にリリースされたことで、デベロッパーはMIDIを比較的容易に組み込めるようになった。ユーザーは、iPad Camera Connection KitをiPadのDockに差し込むことでUSBケーブルでMIDI機器とやり取りができるようになる。

 iMS-20は新バージョンの1.1から、MIDIによる演奏とコントロール情報を受信できるようになった。KAOSS PADは別にして、ソフト鍵盤だとさすがに弾きにくいので、実演奏をレコーディングしたい、生演奏したいというユーザーが待ち望んでいた機能だ。「1.0をリリースしてから、ハードウェアで弾きたいというリクエストが多かった」とコルグでiMS-20の企画を担当した佐藤隆弘氏は説明する。

 コルグには、先頃発売されたmicroKEYやnanoKEY、nanoKONTROL、nanoPADといった手頃な価格の小型のMIDIコントローラがあり、iPadにうってつけだ。

 そして、なんとMS-20をPC・Mac用にソフトウェアシンセサイザー化したKORG Legacy Collectionのオリジナルバージョンに限定でバンドルされていた、ミニMS-20コントローラ「MS-20 Controller」にも対応しているのだ。

 本物のボディを84%に縮小したUSBフィジカルコントローラ「MS-20 Controller」は、鍵盤部だけでなく、36個のノブ、35個のパッチング用ジャックを備えている。同じものはiMS-20にも搭載されているのだが、「MS-20 Controller」からノブの制御もパッチングも行うことができ、ハードウェア側で行った制御が正確かつリアルタイムにiPad側に反映される。

 iMS-20側のCC(Control Change)は「MS-20 Controller」に合わせてあるので、MS-20の全パラメータを受けることができる。iMS-20を音源として使うことが可能になったのだ。

 パッチングのデータはCCとは異なる形式でiMS-20に引き渡され、反映される。コントローラ側の電源(VOLUMEノブ)をいったんオフにして再度オンにすると、「MS-20 Controller」側の設定がiPad側に反映され、iMS-20とMS-20コントローラの設定が完全同期する。MS-20コントローラで一から音作りをする場合に便利なテクニックの1つだ。

 実は、KORG Legacy Collection向けに「MS-20 Controller」を開発した後に、あまりにもよくできているので「音源を内蔵できないだろうか」という話はあったそうだ。

 それが内蔵ではないが、iPadの小さな筐体を音源化して、ミニMS-20から制御させることが可能になった。ミニ実機のパッチを変えればiPadの画面も同じように変わる。ライブ向けのギミックとしてもおもしろい。生産完了のため、現在は市販されておらず、数少ない所有者のみの特典とはなるが、その夢は0.1のバージョンアップによりかなえられた。このコントローラの所有者はいますぐiPadをほしがることだろう。

 筆者はこの「MS-20 Controller」を所有しているので、即座にCamera Connection Kitを購入に走ったのは言うまでもない。

 一つだけ注意が必要なのは、「MS-20 Controller」のようにある程度の消費電力を必要とするMIDIコントローラの場合には電源付きUSBハブを間にかませる必要があるということだ。

 更に拡張された部分もある。iMS-20のドラムトラックはMIDI 2chから7chまで、nanoPADなどの外部MIDIコントローラからノート情報を受けられる。リズムトラックをパッド系のMIDI機器で、そしてMS-20のアナログシンセサイザー部分はフルのMIDIキーボードで、というのももちろん可能だ。

 音源としてiMS-20以上の機能を求めるPC・Macユーザー向けには、KORG Legacy CollectionのMS-20単体のダウンロード販売が開始された。

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KORG | MIDI | シンセサイザー | iPadアプリ


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