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凸版印刷、「クラウド型」うたう電子書籍ストア「BookLive!」オープン インテルと協力

» 2011年01月20日 20時09分 公開
[ITmedia]

 凸版印刷とインテルは1月20日、電子書籍事業で協力すると発表した。凸版印刷子会社のビットウェイに対しインテルが出資、ビットウェイは調達資金を活用して新ストア「BookLive!」を2月上旬にオープンする。

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 BookLive!は「クラウド型」をうたい、ユーザー情報や端末情報、書籍をどこまで読んだかなどの情報、DRMなどを同社のサーバ上に置いておき、購入した書籍はPCやスマートフォン、電子書籍端末など、マルチデバイスで共有して読むことができるようにする。

 まずPCとAndroid端末向けに開始し、コミックや小説、実用書などを中心に当初約3万点をそろえる。雑誌や写真集など取り扱い分野も拡充し、春までに取り扱い点数を10万点に増やす予定だ。講談社、小学館、集英社などが賛同しているほか、シャープ、紀伊国屋書店が展開する電子書籍サービスにも対応する方向で協議しているという。

 今後、国内で流通している各種フォーマットに対応可能な統合ビューアの開発に加え、メーカーと協業して独自の電子書籍端末を開発することも検討。2015年に売上高約600億円を目指す。

photo 協力を発表する凸版印刷の大湊常務(左端)、インテルの宗像副社長(右から2人目)ら

 ストアは、1月28日に設立する新会社「BookLive」が運営。ビットウェイが100%出資し、資本金・資本準備金の合計は32億円。ビットウェイは米Intelの投資部門Intel Capitalの出資を受け入れる形で資金を調達する。出資額は非公開。インテルとは、インテルプロセッサの機能を生かした高度な表現手法の開発などで協力していく。

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