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「アプリのM&A」って? ベンチャーに家入氏ら出資

» 2011年08月24日 19時39分 公開
[ITmedia]

 「アプリM&A」事業を展開するアクシオン(大山有美代表取締役、東京都港区)は8月24日、paperboy&co.創業者の家入一真氏らを引受先とする総額1100万円の第三者割当増資を実施したと発表した。スマートフォン向けに大量のアプリが開発・公開される中、開発者からアプリを買い取って付加価値を付けて再配布したり、希望者に売却する流通支援ビジネスを展開していく。

 同社はアプリのユーザー数や収益のDCF(ディスカウントキャッシュフロー)に基づく独自の査定基準をもとに、アプリを再活用するための買い取りやデューデリジェンス、コンサルティング、新オーナーの紹介などを行っている。

 例えばiPhoneアプリの場合、一度リリースしたものでも別のアプリと一緒にプロモーションすることで新たな人気を得たり、Androidへの移植が期待できるものもある。こうしたアプリを買い取って開発者のマネタイズに貢献しつつ、新しいオーナーに売却することでアプリの有効活用を図っていくという。アプリの買い取り価格は1本当たり10万円から300万円を想定しているという。

 増資を引き受けたのは家入氏のほか、元ウノウ社長の山田進太郎氏、美人時計創業者の早剛史氏、クラスト取締役の小笠原治氏、猪木法律事務所の猪木俊宏氏、サイブリッジベンチャーズ。増資後資本金は700万円。

 今後は株主のネットワークも活用しながらアプリのM&Aを進め、今年度中に30件の案件成立と総額1000万円規模のソフトウェア流通を目指すとしている。将来はアプリ専門の取引市場設立も視野に入れているという。

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