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FBI、Sony Pictures攻撃でLulzSecのメンバーを逮捕

» 2011年09月26日 07時55分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米連邦捜査局(FBI)は9月22日、Sony Pictures Entertainment(SPE)のシステムに対するサイバー攻撃に関与した罪で、ハッカー集団LulzSecのメンバー1人を逮捕・起訴したと発表した。

 訴追されたのはアリゾナ州フェニックスに住むコーディ・クレスティンガー被告(23)。共謀およびコンピューター損壊の罪に問われている。

 調べによると、LulzSecは今年5月から6月にかけてSony Picturesのシステムを攻撃し、Webサイトに掲載した声明で犯行を認めていた。クレスティンガー容疑者は「recursion」の名でLulzSecに加わっていたとみられる。Sony Picturesが被った被害額についてはまだ捜査中だとしている。

 起訴状によると、事件当時クレスティンガー容疑者はアリゾナ州タンパに住み、IPアドレスを隠して攻撃を仕掛けるためにプロキシサーバを設定。ほかのメンバーと共謀してSony PicturesのWebサイトにSQLインジェクション攻撃を仕掛け、同社のシステムから社外秘情報を盗み出してLulzSecのWebサイトで公開したとされる。犯行を隠すため、攻撃に使ったコンピュータはHDDを消去していたという。

 クレスティンガー被告はフェニックスからロサンゼルスに護送され、裁判にかけられる。有罪判決を受けた場合の法定刑は禁錮15年以下となっている。

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