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SSDの普及で新たな課題が浮上

» 2011年10月03日 07時30分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 記憶媒体にフラッシュメモリを使ったSSD(Solid State Disk)の用途が拡大し、SSDを標準搭載したノートPCやタブレット端末も増える中、急速な普及に伴う“ジレンマ”が浮上してきたと、米セキュリティ機関SANS Internet Storm Centeがブログで伝えている。

 それによると、米サンディエゴ大学(UCSD)の研究者が最近、SSDドライブからコンテンツを完全に消去することの難しさについて解説した論文を発表した。ファイルを消去するためのソフトウェアはSSDではほとんど機能せず、ドライブ全体を消去するための従来のソフトウェアではSSDメディアを完全には消去できないという問題について論じているという。

 別の論文では、SSDの「自己腐食」(self-corrosion)という現象を指摘し、証拠保全や削除されたファイルの復元に与える影響について解説している。

 SANS Internet Storm Centeではこうした問題への対応として、磁気ディスクを想定した「消去して再利用する」方法をSSDメディアにも適用している企業は、手順を改訂してSSDメディア向けの対応を盛り込んだ方がいいと助言している。また、証拠保全などの担当者は会社で使っている全てのSSDメディアについて知っておくことが必要だと指摘した。

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