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Microsoft決算、クラウド需要拡大で増収増益

» 2011年10月21日 07時19分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが10月20日(現地時間)に発表した同社第1四半期(7〜9月期)決算は、売上高が173億7200万ドルで前年同期比7%増、純利益は6%増の57億3800万ドル(1株当たり68セント)だった。クラウド需要に支えられ、サーバ事業が好調だったほか、主力のWindows事業もPC需要の回復で増収となり、売上高は過去最高だった。

 営業利益は72億300万ドルで、1%増だった。売上高はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測(172億5000万ドル)を上回ったが、1株当たりの純利益は予測通りだった。

 売上高を部門別でみると、Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門が10%増の42億5000万ドル。6期連続の2桁成長となった。OfficeやDynamics製品を扱うビジネス部門は8%増の56億2200万ドル。Dynamicsの売り上げが17%増と好調だった。Lync、SharePoint、Exchangeの売り上げもそれぞれ2桁台の増加だった。前期は減収だったWindowsおよびWindows Live部門は2%増の48億6800万ドルだった。Windows 7の累計販売本数は4億5000万本を超えた。

 Xbox、Kinect、Xbox Live、Windows Phoneなどを扱うエンターテインメント&デバイス部門は9%増の19億6300万ドルだった。同四半期中に発売したXbox向けゲーム「Gears of War 3」は発売後1週間で300万本売れたという。BingやMSNなどのオンラインサービス部門は19%増の6億2500万ドルだったが、営業損益は4億9400万ドルの赤字だった。前期同様、Yahoo!との検索提携に関連するコストの上昇が響いているという。

 同社COO(最高執行責任者)のケビン・ターナー氏は「第1四半期も、Office、SharePoint、Exchange、Lyncが堅調だったほか、Office 365、Dynamics CRM Online、Windows Azureなどを含むわれわれのパブリック/プライベートクラウドへの需要が拡大した。Windows 7、Windows Phone 7.5、XboxとKinectという魅力あるコンシューマー向け製品群でホリデーシーズンを迎えるのを楽しみにしている」と語った。

 今後の見通しについては、2012年通年の営業経費の見積もりを前回の発表より高い286億〜292億ドルと発表した。第2四半期(10〜12月期)から、同社の業績には10月に買収を完了したSkype部門が加わる。

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