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早大がプライベートクラウド環境を構築へ

» 2012年05月07日 13時33分 公開
[ITmedia]

 NECは5月7日、早稲田大学(早大)からプライベートクラウド環境の構築を受注したと発表した。今後3年間で学生向けサービスや教務システムなどをプライベートクラウド環境に移行する計画で、NECが構築および保守を担当する。

 早大でのプライベートクラウド環境は、創立150周年の中長期計画「WASEDA VISION 150」の一環で、約50システムと約220台のサーバをNECのデータセンターや学内に設置する共通IT基盤に順次移行する。共通IT基盤にはNECの「Cloud Platform Suite」を使用し、仮想化技術でサーバ台数を4分の1に削減する。システムのサービスレベルを、重要度や可用性など要件に応じて3タイプに集約し、運用管理工数も削減する。オープンソースのミドルウェアも順次統一して新規導入や増設時での検証コストも圧縮する。

 これにより学生や教職員への安定的なサービス提供、コスト削減、新規サービスの迅速な立ち上げが可能になるという。ポータルや履修登録、成績照会などのシステムは、NECのデータセンターに移設することで、災害時での安定的なサービス継続体制を強化する。プライベートクラウド環境の構築に先立ち、NECは7万人の学生らが使用する早大の授業支援システム「Course N@vi」のクラウドサービス化を手掛けた。

プライベートクラウド環境の構築イメージ

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