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インドがスパム中継国の筆頭に浮上、北米は後退

» 2012年07月24日 07時46分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 セキュリティ企業の英Sophosが7月23日に発表した2012年4〜6月期のスパム中継国ランキングで、インドが筆頭に浮上した。北米発のスパムが減少を続ける一方で、アジア発のスパムの増加傾向が浮き彫りになっている。

 同社は各国に張り巡らせたトラップでスパムメールを受信し、四半期ごとに集計している。4〜6月はインドから発信されたスパムが全体の11.4%と最多を占め、次いでイタリア(7.0%)、韓国(6.7%)の順に多かった。かつて筆頭のスパム中継国だった米国は、2012年1〜3月期に2位に後退し、今回は6.2%で4位だった。

 大陸別にみても、アジア発のスパムは49.7%とほぼ半数を占め、欧州(26.4%)、南米(11.2%)、北米(8.6%)を大きく引き離している。

 インドのインターネットユーザーが世界のユーザーに占める割合はわずか5.3%。それにもかかわらずスパム中継国の筆頭となったのは、新興国でインターネットを使い始めた初心者が適切なマルウェア対策を講じておらず、スパム中継に利用されている実態がうかがえるとSophosは分析している。

順位 国名 割合
1 インド 11.4%
2 イタリア 7.0%
3 韓国 6.7%
4 米国 6.2%
5 ヴェトナム 5.8%
6 ブラジル 4.4%
7 パキスタン 3.7%
8 中国 3.2%
9 フランス 3.1%
10 ロシア 2.9%
11 ポーランド 2.7%
12 台湾 2.6%
- その他 40.3%

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