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Appleの「Safari 6.0.1」、OS X向けに公開 Snow LeopardとWindowsには対応せず

» 2012年09月20日 15時09分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Appleは9月19日、Webブラウザの更新版となる「Safari 6.0.1」をOS X LionとOS X Mountain Lion向けに公開し、多数の深刻な脆弱性に対処した。

 同社のセキュリティ情報によると、Safari 6.0.1ではWebKitに存在する相当数のメモリ破損問題を含め、多数の脆弱性を修正した。悪用された場合、細工を施したWebサイトをユーザーが閲覧すると、アプリケーションが突然終了したり、任意のコードを実行されたりする恐れがある。

 対応するOSは、OS X Lion v10.7.5と、OS X Mountain Lion v10.8/v10.8.1。Mountain Lion向けのSafari 6.0.1は、同日公開された「OS X Mountain Lion v10.8.2」に同梱されている。

 なお、Mac OS X 10.6.8(Snow Leopard)向けと、Windows向けのSafariについては、バージョン6にアップグレードされて以降、更新版が公開されず、脆弱性が放置された形になっている。一方でAppleは、Snow Leopardのセキュリティアップデートを19日に公開し、5日のJavaアップデートもSnow Leopardを対象に含めていた

 Mac向けのセキュリティ対策製品を手掛けるIntegoは、こうしたちぐはぐな対応について、「Appleのセキュリティアップデートに関するポリシーは分かりにくい」と批判。「Appleはなぜ、Snow Leopardについて自社のSafariブラウザの重大なセキュリティアップデート公開を怠っておきながら、Javaのセキュリティアップデートを公開できるのか。これでは車のエンジンに重大な欠陥があると分かっていながらファンベルトのみを交換するようなものだ」と疑問を投げ掛けている。

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