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Verizonの情報流出に関する実態報告書、業界別のスナップショット公開

» 2012年10月25日 07時57分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Verizonは10月24日、企業の情報流出事件に関する実態を業界ごとにまとめたスナップショット報告書を公開した。2011年版と2012年版の「データ漏えい/侵害調査報告書」をもとに、「金融・保険」「医療」「小売り」「宿泊・飲食」の業界ごとに動向を解説している。

 スナップショット報告書は、情報流出について各業界で理解を深めてもらい、防止のための対策に役立ててもらう狙い。このうち金融・保険業界の報告書では、ATMやWebアプリケーションが標的になっている現状を指摘し、改善すべき点として、ATMのセキュリティ対策強化や、ログイン認証の入念な監視、セキュアなアプリケーション開発を挙げた。

 医療、小売り、宿泊・飲食の各業界では、いずれもPOSシステムを狙ったハッキングやマルウェア攻撃を通じて情報が流出するケースが多いとしている。

 また、各業界に共通する問題として、知的財産の窃盗に関するスナップショットも公開した。全般的に、知的財産の窃盗は発見が難しく、多くの場合、被害に遭ったことに気付いた時点で既に発生からかなりの時間が経過していると指摘。内部関係者が絡む場合も多いなどの実態を報告している。

 業界別のスナップショット報告書は、VerizonのサイトからPDFでダウンロードできる。

 2012年版のデータ漏洩/侵害調査報告書は3月に発表されたもので、855件の情報流出事件について分析。日本語版も公開されている。

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