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Adobe Connectのフォーラムサイトからユーザー情報流出か

» 2012年11月15日 07時48分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Adobe Systemsは11月14日、Web会議ソフト「Adobe Connect」のユーザーフォーラムサイト「Connectusers.com」のデータベースが不正アクセスされたとの情報があり、調査に乗り出したことを明らかにした。

 Adobe Connectブログによれば、同社のこれまでの調査で、同フォーラムが何者かに不正侵入されたとみられることが分かったという。ただ、Connectのカンファレンスサービスを含め、Adobeのサービスに影響は出ていないようだとしている。

 同社は今回の事態を受けて、13日に同フォーラムを一時的に閉鎖し、影響を受けた登録ユーザーのパスワードをリセットする措置を取っている。フォーラムはできるだけ早期の再開を目指し、影響を受けたユーザーには、新しいパスワードの設定方法などについて通知する予定だとしている。

 この問題では「エジプトのハッカー」を名乗る人物が13日、Adobeのサーバに侵入して、同社のユーザーやパートナーの電子メールやパスワードなどの情報15万件以上を記録したデータベースにアクセスしたと公言した。

 この人物は、情報を入手したことを証明するためとして、一部メールアドレスなどの情報をネットに掲載した。「Adobeは大企業でありながら、セキュリティ問題をないがしろにしている。同社のような大企業は、素早く反応してできるだけ迅速にセキュリティ問題を解決すべきだ」との批判も展開し、今後さらに多くの情報を流出させると予告している。

対応を表明したAdobe Systems

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