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ドワンゴ社長交代 エイベックス出身の荒木氏に

» 2012年11月15日 14時20分 公開
[ITmedia]

 ドワンゴは11月14日、代表取締役社長の交代を発表した。小林宏社長は取締役相談役に退き、荒木隆司COO(最高執行責任者)が社長に昇格する。株主総会後の12月19日付けで就任する予定だ。

 荒木COOは1957年生まれの55歳。東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)、投資会社などを経て、95年にエイベックス(現エイベックス・グループ・ホールディングス)取締役に就任。2010年4月から1年2カ月間、同社の社長も務めた。10年12月からドワンゴ社外取締役に就任。12年7月から執行役に就いていた。

 取締役の人事異動も発表。スタジオジブリ社長の星野康二氏が社外取締役候補に内定したほか、夏野剛氏も取締役再任が内定している。

前期は最終赤字に転落

 ドワンゴが同日発表した2012年9月期の連結決算は、5億600万円の最終赤字に転落した(前期は12億3800万円の黒字)。売上高は前期比5.7%増の362億4300万円、営業利益は19.5%減の13億4500万円、経常利益は12.8%減の12億8400万円。

 ニコニコ動画(niconico)のポータル事業は増収増益だったが、フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行の影響を受けてモバイル事業が減益。「ニコニコ超会議」などライブ事業で9億5100万円の営業赤字を計上したことなどが営業利益を押し下げた。ライブ事業に係る固定資産の減損損失10億2500万円、投資有価証券売却損5億2500万円などが最終赤字に響いた。

 今期予想は、売上高が3.5%増375億円、営業利益が同48.7%増の20億円、経常利益が同55.9%増の20億円、純損益は黒字転換して23億円。

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