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「サービス継続に力を貸して」――「Crowy」がTwitter新APIのタイムリミット前にオープンソース化

» 2013年02月19日 00時00分 公開
[ITmedia]
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 「ユーザーのみなさまに助けていただくという最後の手段に賭ける」――ITベンチャーのco-meetingは2月18日、同社が運営するSNS統合クライアント「Crowy」(クロウィ)をオープンソース化した。Twitterの新APIに3月5日までに対応する必要があり、改修に力を貸してほしいと呼びかけている。

 Crowyは、TwitterやFacebook、LinkedInといったソーシャルメディアや、youRoom、Yammer、サイボウズLiveといったグループウェアのアカウントをまとめて管理できるのが特徴。2010年に公開され、4万人以上が利用しているという。

 サービスを継続するには、Twitterが昨年公表したAPIガイドラインの変更に対応した改修が必要だが、「メインプロダクトであるco-meetingの開発に注力しているため、Crowyの追加開発を行うリソースを確保できなかった」という。事業譲渡を含めた継続の道を探っていたがみつからず、オープンソース化を決定。ユーザーの力を借りることにした。

 ソースコードはMIT LicenseでGitHubに公開しており、誰でも自由に改修可能。Crowyをベースにほかのプロダクトを作ったり、ほかのプロダクトにCrowyを組み込むといったことも可能だ。タイムリミットの3月5日までに改修できなければサービス停止に追い込まれるため、「運営会社として大変恥ずかしく思いますが、サービス継続のため皆様のお力を貸していただければありがたいです」としている。

 サービス上に広告を掲載しているものの、広告収益は「インフラ費にも届かない程度」で、Crowyを今後、収益化をする予定はないという。今回、ユーザーの協力でサービスが継続できた場合も、無料でのサービス提供は続けていくという。

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