「STAP細胞」論文をめぐる研究不正問題で、小保方晴子ユニットリーダーから不服申し立てを受けていた理化学研究所は5月8日、再調査を行わないことを決定し、小保方氏に論文の取り下げを勧告したと発表した。
小保方氏らが英科学雑誌「Nature」に発表したSTAP細胞の論文をめぐっては、理研の調査委員会が「ねつ造・改ざんがあったとした」と研究不正を認定。小保方氏は再調査を求めて不服申し立てを行い、調査委員会が審査していたが、再調査が必要な新たな資料の提出などがなかったとし、「再調査は不要」と結論付けた。
調査委員会の審査結果を受け、理研は再調査しないことを決定。審査内容をWebサイトで公表した。
小保方氏に対して同日、審査結果を通知するとともに、論文の取り下げを勧告したという。今後は、理研の規定に基づいて処分を行う。
研究不正「悪意」争点に 理研「捏造」VS.小保方氏「勘違い」
「STAP細胞作製、200回以上成功」「実験ノートは2冊ではない」「研究続けたい」 会見で小保方氏が語ったこと
「STAP現象は有望な仮説」だが――論文指導した笹井氏、不備を見抜けなかった理由は
3年分の実験ノートは2冊だけ──「不正行為は小保方氏1人」 理研の調査委、STAP細胞自体には踏み込まずCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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