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インデックス落合会長・社長夫妻逮捕 粉飾決算の疑い

» 2014年05月28日 12時17分 公開
[ITmedia]

 経営破たんしたインデックスをめぐり、利益を水増しして決算を粉飾した疑いで、東京地検は5月28日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで、同社会長の落合正美容疑者(54)と社長の落合善美容疑者(48)を逮捕した。

 同社をめぐっては、架空の売り上げを計上していた疑いがあるとして昨年6月に証券取引等監視委が強制調査していた。

 調べでは、同社は2012年8月期に債務超過に陥っていたが、架空取引により売り上げを水増しし、黒字であるとする虚偽の有価証券報告書を提出した疑いがもたれている。

 東京地検は粉飾決算は経営陣が主導したとみているもようだ。逮捕前、落合正美容疑者は各社の取材に対し不正を否定していたという。

 インデックスは1995年設立。携帯電話向け公式コンテンツで急成長し、旧タカラ株式を取得して筆頭株主になったほか、民放などが大規模な増資に応じたこともあった。

 だが海外携帯コンテンツ事業の失敗が大きなつまづきとなり、さらに公式コンテンツから“勝手コンテンツ”へ、フィーチャーフォンからスマートフォンへの流れに乗れず業績は縮小。2006年に子会社化したアトラスを10年に吸収合併したが、13年8月期第2四半期には債務超過に転落。強制調査後に民事再生法の適用を申し立てたが、再生計画案を作成する見込みが立たないとして破産手続きに移行することになった。

 アトラスブランドのゲーム事業はセガが取得。セガ傘下で今年4月、新アトラスが誕生している。

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