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Googleの「Safe Browsing」、新たな不正ソフトを検出へ

» 2014年08月15日 07時22分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Googleは8月14日、不正サイトへのアクセスを防止するサービス「Safe Browsing」に新機能を追加し、Webブラウザの設定を変更してしまうような詐欺的ソフトウェアのインストールを阻止できるようにすると発表した。

 Safe BrowsingはGoogleのWebブラウザChromeなどに実装され、Googleが安全ではないと判断したWebサイトにユーザーが移動したり、不正なソフトウェアをダウンロードしたりすると警告が表示される。これまではマルウェアをインストールさせる不正サイトやフィッシング詐欺サイトを検出対象にしていた。

 8月18日の週からはこの対象をさらに拡大。助けになると見せかけてダウンロードを仕向け、コンピュータの設定を変更してしまう詐欺的なソフトウェアにも対応する。例えば「ホームページ」を変更するなど、ユーザーの意に反してWebブラウザの設定を変更してしまうソフトウェアが対象になるという。

 Chromeでは、ユーザーがこうしたプログラムをダウンロードしてインストールしようとすると、例えば「pua.exe may harm your browsing experience, so Chrome has blocked it」(pua.exeはあなたのブラウジング体験を害する恐れがあるので、Chromeでブロックしました)という警告メッセージを表示する。それでもインストールを続けたい場合は、ダウンロードリストの中からアクセスできる。

不正ソフト検知時の遮断メッセージ例

 Safe Browsingのサービスは、ChromeのほかにMozilla FirefoxやApple Safariも利用しているが、新機能への対応は不明。

 Googleはこれまでにも、Webブラウザの設定を変更してしまう不正ソフトウェアの被害が急増していることを受け、設定が変更されるとユーザーに通知する仕組みを導入したり、Windows版のChrome拡張機能は全て「Chrome Web Store」への登録を義務付けるなどの対策を打ち出している。

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