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「Google Chrome 38」の安定版公開、多数のセキュリティ問題を修正

» 2014年10月08日 08時06分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Googleは10月7日(現地時間)、Webブラウザ安定版の最新バージョンとなる「Chrome 38」をWindows、Mac、Linux、iOS向けに公開した。

 Windows、Mac、Linux向けの「Chrome 38.0.2125.101」では159件ものセキュリティ問題が修正された。中でもV8とIPC(Inter-Process Communication)の組み合わせに存在する脆弱性は、悪用されるとリモートの攻撃者がサンドボックス外で任意のコードを実行できる恐れがあったとされ、危険度はGoogleの4段階評価で最も高い「Critical」と位置付けている。この脆弱性の発見者には2万7633.70ドルの賞金が贈られた。

 また、V8の情報流出の脆弱性(危険度「Medium)は、発見者に4500ドルの賞金を贈呈。この他にもイベントやレンダリング、DOM、Web Workersにおける解放後使用などの深刻な脆弱性が多数修正されている。

 今回修正されたセキュリティ問題のうち113件の比較的マイナーな問題は、C/C++プログラムの初期化されていないメモリ読み込みを検出するツール「MemorySanitizer」を使って発見したという。

 一方、iPhoneとiPad向けの「Chrome 38.0.2125.59」ではiPhone 6と6+のサポート強化、Google Driveでのファイルのダウンロードといった機能強化が盛り込まれたほか、Facetimeに関するセキュリティ問題が修正された。

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