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NEC、立ち止まらずに「顔認証」の実証実験 成田空港で職員向けに

» 2016年06月08日 13時46分 公開
[ITmedia]
photo 2012年に日本信号が開発した「ゲート内蔵型爆発物探知システム」の試作機

 日本電気(NEC)は6月7日、成田国際空港の職員向けの検査場で、歩きながら顔認証する「ウォークスルー顔認証システム」と爆発物の有無を3秒で探知する「ゲート内蔵型爆発物探知システム」の実証実験を6月14〜16日に行うと発表した。

 利用者がゲートまで歩く間に、カメラが顔写真を撮影。事前に登録した顔の画像と照合し、本人確認を行う。ゲートに近づくまでに顔を撮影し、IDカードを読み取り機にかざしている間に照合するため、立ち止まることなくスムーズに認証できるという。IDカードの貸し借りや盗難によるなりすましを防ぐ。

 自動改札機などを製造する日本信号と連携し、爆発物の持ち込みを検知する「ゲート内蔵型爆発物探知システム」の実証実験も実施する。IDカードをゲートの読み取り部にかざす際に、高速の気流を使って付着している微粒子を採取。内蔵する探知機が、爆発物の有無を3秒でチェックするという。

photophoto 日本信号は「第2回ウェアラブルEXPO」(2016年1月)に、IDカードとゲートを組み合わせたセキュリティシステムを出展していた。

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