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「信頼性薄い」批判受け……DeNAの健康情報サイト「welq」、専門家が監修へ

» 2016年11月26日 08時07分 公開
[ITmedia]
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 健康や医療に関する情報を掲載するキュレーションメディア「welq」に掲載された記事の内容が「信頼性が薄い」などと批判されていたことを受け、運営元のディー・エヌ・エー(DeNA)は11月25日、医師など専門家による記事内容の確認を始めると発表した

 welqはDeNAが昨年10月にスタートしたヘルスケアに関するキュレーションサイト。医療や健康に関する記事を大量に掲載しており、SEO(検索エンジン最適化)を積極的に行っているとみられ、welqの記事は検索上位に表示されることが多い。

 ただ、医療や健康の専門知識を持たないライターが書いた記事がほとんどとみられ、「センシティブなテーマを扱っているのに、内容の信頼性が薄い」「薬機法(旧薬事法)に違反した内容がある」「ほかのメディアからの無断転載をみられる内容が多い」などと、たびたび批判を受けていた。

 10月には、「死にたい」と検索すると、トップに表示されるwelqの記事に不適切な内容が含まれていると批判され、DeNAが記事内の広告を削除する事態に。11月下旬には、「肩こりに関する記事に『幽霊が原因のことも?』と書かれており、まったく科学的ではない」などの指摘があり、批判が再燃していた。

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 批判を受け同社は11月25日、「公開されている記事について、医師や薬剤師などによる監修を始める」と発表。24日から依頼を始め、今後順次、監修を受けるとしている。また、10月17日には、薬機法の専門家がいるパートナー企業に記事内容の監修の依頼を開始したという。

 監修の結果、問題があると判断した場合は、記事の削除などを行う。監修が完了した記事については、医師の氏名や顔写真か、監修した病院・クリニック名を記事中に表記するとしている。

 それとは別に、社内で記事内容のパトロールチームを組成し、内容が適切かを確認。読者からも問題点を指摘してもらえるよう、記事内容に関する通報フォームを設置し、連絡をもらった内容も随時、専門家に確認するとしている。

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