ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

DeNA、自動運転で日産と協業 ZMPとの提携は解消

» 2017年01月06日 11時42分 公開
[ITmedia]

 ディー・エヌ・エー(DeNA)は1月6日、日産自動車の自動運転車両を活用し、新たな交通プラットフォームを開発すると発表した。あわせて、自動運転タクシーの実現を目指して昨年、ロボットベンチャーのZMPと結んだ業務提携を解消することも発表した。

 日産との協業では、自動運転車両を日産が、Webサービスやアプリ開発などをDeNAが担当。日産製の自動運転車両を用いた技術的な実証実験を、年内に国内でスタートする。無人運転による交通サービスプラットフォームを構築し、2020年までにビジネスモデルなどを検証。タクシー事業者向けサービスなど、BtoBも含んだ展開を検討するという。

画像 DeNA執行役員の中島宏氏(左)とZMPの谷口恒社長=昨年5月の提携記者会見で

 一方でDeNAは、ZMPとの業務提携を解消する。両社は昨年5月、合弁企業・ロボットタクシー(資本金7億円、出資比率はDeNAが66%、ZMPが33.4%)を設立。2020年までに、運転手のいないタクシーを実用化するとしていたが、「運営方針の違い」から提携を解消することにしたという。法人としてのロボットタクシーと、ロボットタクシーの商標の扱いは、今後両社で検討する。

 ZMPはニュースリリースで「ロボットタクシーは、当社代表が『高齢者や子供たち、障害を持つ方など、運転ができない方々に移動手段を提供したい。交通弱者を交通楽者にしたい』との想いから生み出した構想を実現するために設立した会社。今後も構想実現のため、新たな枠組みで尽力する」とし、ロボットタクシー事業継続への意欲をみせている。

 ZMPは昨年12月8日、顧客情報流出が起きたことを理由に東証マザースへの上場を延期すると発表していた。DeNAは「提携解消はそれ以前から検討しており、12月下旬に本格的な議論が始まった。ZMPの上場延期と今回の提携解消は無関係」と説明している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.