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2017年04月15日 08時36分 UPDATE

「mstdn.jp」サーバ移転完了 データは全消去、再度ユーザー登録を

mstdn.jpが無事クラウド移転に成功。既存ユーザーも改めてユーザー登録し直す必要がある。

[岡田有花,ITmedia]

 Twitterライクな分散型SNS「Mastodon」(マストドン)のインスタンス(サーバ)で日本最大だった「mstdn.jp」が4月15日朝までにクラウド移転に成功した。予告通り全データが消えたため、14日までに登録していたユーザーも、継続利用したい場合は改めて登録し直す必要がある。

画像 記者のアカウントもリセットされていたのでIDを取り直した

 mstdn.jpは、14日時点で世界最もユーザー数が多かったMastodonの日本向けインスタンス。22歳の学生・ぬるかる(@nullkal)さんが私費で11日に開設し、動作が不安定になったりデータが消えるなどの苦難を乗り越えながら自宅のサーバで運用していたが、14日には登録ユーザーが4万人以上に拡大。自宅サーバの限界に達していた。

 ぬるかるさんは14日昼過ぎ、「mstdn.jpをさくらのクラウドへ移転します」と予告。「それに伴ってデータが消える可能性があるので、重要なトゥートやフォロー関係はあらかじめメモやエクスポートをしておいてください」と告知し。14日深夜から移転作業を始めていた。(関連記事:日本最大の「マストドン」サーバがクラウド移転へ 「データ消えるかも」

 移転業は15日朝にひとまず完了。サーバはかなり安定したようだ。データはユーザーIDやパスワードも含めてすべてリセットされたため、14日までに登録していたユーザーで、引き続き使いたい場合は、改めてID・パスワードを登録し直す必要がある。

画像 15日午前8時時点、ユーザー数は4000人台に
画像 14日午後3時ごろは4万ユーザーを超えていた

世界のインスタンス、700近くに拡大 ピクシブも参入

画像 ピクシブが14日に立ち上げたインスタンス「Pawoo」

 Mastodonは構築するためのソフトがオープンソースで公開されており、誰でも独自のインスタンス(サーバ)を作れるのが特徴。開発したEugen Rochkoさん(24)は「Mastodonは分散化したプラットフォームであり、コミュニケーションが単一の企業に独占されるリスクを避けられる」と説明。15日現在、世界中のエンジニアが作った700近いインスタンスが運用されており、その数は日々拡大している。

 複数のインスタンスに別々にユーザー登録でき、インスタンスが異なるユーザー同士でもフォローしあえる。日本人が多く集まるインスタンスもいくつかあり、日本向けインスタンスをまとめて一覧ページブログで紹介している人も。

 日本企業の参入も始まっており、ピクシブが14日夜、「pawoo.net」を立ち上げた。既に7000人以上のユーザーが登録している。

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