キンコン西野氏、自著を図書館5500館に寄贈 「本が売れないのは図書館のせいではない」証明するため
「僕は書籍の売り上げ減少は図書館のせいではないと考えています」――お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんが10月15日、自身のブログでこんな考えを示した。これを証明するために、4日に発売したばかりの自著『革命のファンファーレ ~現代のお金と広告~』(幻冬舎・税込1500円)を全国の図書館5500館に自腹で寄贈すると発表した。
この試みは、文芸春秋の松井清人社長が10月13日の「全国図書館大会 東京大会」で行った発言を受けたもの。松井社長は「図書館での文庫本の貸し出しが、売り上げ減少に影響を与えている」とし、図書館に対して「どうか文庫の貸し出しをやめてください」と懇願した。また、16年の図書館大会でも、新潮社の佐藤隆信社長が「図書館の貸出により書籍売り上げに影響が出て出版社が苦労している」などと語っていた。
西野氏は、「エンターテインメントは時間面積の陣取り合戦」との持論を展開。テレビやスマートフォンなど強力なライバルがひしめく中、本の売り上げを上げるには、書店や図書館に足を運んでもらうなど、「本」というジャンルに使う時間を増やしてもらう必要があると指摘する。
具体例として、自らが手掛けた絵本『えんとつ町のプペル』を紹介。ネット上で無料公開し、数百万人に読まれた結果、読書人口という「分母」が増え、「買って家に置いておこう」と思う人も増加。「買わない」と判断した人も口コミで宣伝してくれるなどした結果、発行部数が30万部を超えるなどヒットにつながったと説明する。
西野氏は、図書館での無料貸し出しも「書籍の売り上げに圧倒的に貢献してくれている」との考えを披露。「図書館で借りた本の感想をTwitterで呟く人もいれば、ブログで書評を書いて、最後にAmazonの購入ページを添付してくださる方もいる」ためだ。
これを証明するため西野氏は、発売6日で10万部を突破したという自著『革命のファンファーレ ~現代のお金と広告~』を、全国5500館の図書館に自腹で寄贈すると発表した。17日正午から配送を始め、18日~19日に届けるという。不要な場合は、返品するか誰かにプレゼントしてほしいとしている。
西野氏は「書籍の売り上げ減少は図書館のせいではない」と主張。「一部の出版関係者が本ばかりを読んで、時代を読まないことが原因」「出版不況でも、誰かのせいでも何でもなくて、サボった結果がキチンと反映されているだけ」と述べている。
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