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濃霧で見えない道路、ARで表示 三菱電機のコンセプトカー

» 2017年10月16日 12時00分 公開
[ITmedia]

 三菱電機は10月16日、コンセプトカー「EMIRAI4」(イーミライフォー)を発表した。運転席前方にHUD(ヘッドアップディスプレイ)を搭載し、クルマが進むべき道路や走行中の車線をAR(拡張現実)で表示する。濃霧や雪道など見通しの悪い環境でも安心して走れるという。第45回東京モーターショー2017(10月27日〜11月5日、東京ビッグサイト)に出展する。

photo EMIRAI4
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 3次元地図と測位技術を使って自車位置を把握する「高精度ロケータ」と、新開発のAR対応HUDの組み合わせで実現したという。

photo クルマが進むべき道路や車線をAR表示

 車内中央の広角カメラ1台で、運転席や助手席を同時にモニタリングするシステムも開発。ドライバーの顔の向きや姿勢を検知し、脇見運転、居眠りなどがないことを確認して、自動運転から手動運転への切り替えもスムーズにするという。乗員の好みや状態に合わせ、エアコン温度などを調節する機能も備える。

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 運転席の手元にあるディスプレイには、左右可動式のノブ「Knob-on-display」を搭載。画面をタッチするだけでなく、ノブを回転させたり左右に動かしたりして、ドライバーが手元を見なくても車載機器を操作できるようにする。

photo Knob-on-display

 このほか、液晶パネルとハーフミラーを採用し、奥行きがある表示を可能にした「クロッシングディスプレイ」や、ドアの開閉などを周囲に知らせるため、路面に光で図形を描く仕組みを披露する

photo クロッシングディスプレイ
photo 路面に光で図形を描き、ドアの開閉を周囲に知らせる

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