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台風21号、その名も「LAN」 「無線LANケーブル」が話題の日本に接近中ねっと部

» 2017年10月18日 09時41分 公開
[ITmedia]

 強い台風21号が、週明けにかけて日本に接近する恐れがある。気象庁によると今後、勢力を強め、非常に強い台風になる見通しだ。

 この台風、「LAN」(ラン)という名が付けられている。無線LANのセキュリティー規格「WPA2」の脆弱性に関連し、「無線LANケーブル」というワードが話題の日本に、「LAN」という名の台風が接近しているという“偶然の一致”が注目されている。

画像 気象庁のサイトより(赤枠は編集部)

 台風21号はなぜ、「LAN」名付けられたのだろうか。その答えは、気象庁の「台風の番号の付け方と命名の方法」に書かれている。

 2000年以降、北西太平洋・南シナ海で発生する台風には、そのエリア内で用いられている固有の名前が、「台風委員会」(日本含む14カ国などが加盟)加盟国などの提案により付けられているという。00年の台風第1号は、カンボジアで「象」を意味する「DAMRAY」(ダムレイ)の名が付けられ、以後、発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に使い、使い終わると再び「ダムレイ」に戻るそうだ。

 「LAN」は139番目の名前。米国が提案した名称で、マーシャル語で「嵐」という意味だと、気象庁の英語サイトに書かれている。その1つ前・138番目は、タイの果物の名「KHANUN」(カーヌン)、1つ後の140番目は、ベトナムの牛に似た動物「SAOLA」(サオラー)の名が付いており、SAOLAの次の名称は一巡して「DAMRAY」に戻る。

画像 左から、命名した国、台風名、意味

 日本が提案した名称も多数あり、例えば「テンビン」(5番目)、「ヤギ」(19番目)、「カジキ」(47番目)、「クジラ」(75番目)、「コンパス」(103番目)など。すべて星座の名前に由来している。

ねっと部

ハードでソフトなITニュースの合間にネット上の面白いモノ・コトをお伝えする部活動。正式には「ITmedia学園ニュース科インターネット部」、略して「ねっと部」(たぶん)。部長はめがね(予定

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