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ヤフー「いい買物の日」好調 「無理してポイントをばらまいているわけではない」

» 2018年02月02日 17時41分 公開
[井上輝一ITmedia]

 ヤフーの宮坂学社長は2月2日、2017年度第3四半期(17年10月〜12月)連結業績で、「Yahoo!ショッピング」などショッピング事業の取扱高が過去最高を更新し、1804億円となったと話した。

業績ハイライト

 前年同期の取扱高1407億円から28%増となった。Yahoo!ショッピングなどで買い物をするとポイントが普段より多く付与される「いい買物の日」(11月5〜11日)の取扱高が前年比46%増となったことや、新規購入者数が毎期増加・定着していることを例に挙げ、「買う人の数がどんどん増えていることが成長をけん引している」(宮坂社長)と述べた。

 Yahoo!ショッピングでは13年から「モノを売るための摩擦をゼロにする」ため、出展者側の初期費用や月額システム利用料を無料としている。そのため流通で利益を出してはいないが、出店ストアからの広告出稿で、第3四半期は77億円の広告売上高(前年同期比32%増)となっている。

 いい買物の日などで付与しているポイントの費用について、「無理してポイントをばらまいているわけではない」と宮坂社長。取扱高に対するポイント費用の割合を維持しつつ、広告収益を拡大していきたいとした。

ポイント費用と広告収益の推移

 17年度第3四半期のヤフーの連結業績は、売上高が2307億円(前年同期比4.3%増)、営業利益が528億円(同2%増)となった。

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