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» 2018年03月23日 08時00分 公開

東芝、12月スタートの4K実用放送向けチューナーを披露 録画にも対応

東芝映像ソリューションが開発中の「BS/CS 4Kチューナー」を披露した。12月1日にスタートする「新4K8K衛星放送」のうち、4K放送を現行の4K対応テレビなどで視聴するための据え置き型チューナーだ。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝映像ソリューションは3月22日、開発中の「BS/CS 4Kチューナー」を披露した。12月1日にスタートする「新4K8K衛星放送」のうち、4K放送を現行の4K対応テレビなどで視聴するための据え置き型チューナー。今秋発売予定で、価格は「5万円を切るレベルにする」という。

「BS/CS 4Kチューナー」

 試作チューナーは外付けHDD程度の大きさで、背面にはHDMI出力と録画用のUSB 3.0端子、LAN端子などを備える。USB端子に外付けHDD(別売)を接続した場合、2TBで約44時間の録画が可能だ。放送波のストリームをそのまま記録する方式のため、画質の劣化はない。ただしDLNAによるネットワーク配信やSeeQVault対応については「4Kの規格がないため対応できない」としている。

主な仕様

 東芝映像ソリューションでは、単体チューナーの他、対応4Kチューナーを内蔵したテレビ製品も「1日でも早く」(同社VS第一事業部長の尾蔵靖英氏)ラインアップに加える方針。「新4K衛星放送のチューナーは、現在のBSデジタルやCS110度デジタルチューナーと同様、標準機能になると考えている」とし、上位機のみならず、フルラインアップで対応していく考えを示した。

今のアンテナでもキー局の4K衛星放送は視聴できる

 新しい4K衛星放送は、現行フルハイビジョンの4倍にあたる約829万画素の高解像度に加え、プログレッシブ化(60p)や広い色域(BT.2020準拠)、高い階調性(各色10bit)、ハイダイナミックレンジ(HLG対応)などにより、大幅な画質向上が期待されている。一方、左旋円偏波方式(従来は右旋)の導入により、該当チャンネルを視聴するにはアンテナの変更も必要になるなど“導入時のハードルの高さ”も指摘されている。

 しかし、東芝映像ソリューションで商品企画を担当する本村裕史氏は、「現在のBSデジタル放送でDlife(BS258)まで見られる家なら、アンテナを変えなくても新しい4K衛星放送のうちNHKと民放キー局を含む6チャンネルを見られる」と話す。12月にスタートする4K衛星放送のうち、ビーエス朝日、BSジャパン、NHK、BS-TBS、ビーエスフジ、BS日本(BS日本のみ19年12月開始)に関しては、現行のBSデジタル放送と同じBS右旋円偏波を使用するからだ。

「BS/CS 4Kチューナー」を持つ本村氏

 またテレビ側の対応についても、今回披露した外付け4Kチューナーを現行4K対応テレビと接続すれば4K衛星放送の画質的なメリットはほぼ享受できるという。「4Kレグザの場合、10bit入力やHDMI端子からのHLGフォーマット入力にも対応している」(同氏)。数年前のモデルと組み合わせた場合は、ハイダイナミックレンジは利用できず、色域(BT.709になる)や階調性(8bit入力)の面で不利になるものの、少なくとも4K解像度のまま視聴できる。さらに2Kテレビの場合はダウンコンバートして視聴することになるが、「元が48Mbpsもある4K映像のため、高画質の2Kが楽しめる」という。

 東芝映像ソリューションでは、自社サイトに特設ページを設け、製品個々の対応状況を公表するほか、4K衛星放送視聴時の推奨設定なども掲載していく考え。「4K衛星放送を、そのテレビで最高のコンディションで見られるようにする」(本村氏)

歴代4Kレグザとの推奨接続設定

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