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» 2018年03月30日 10時00分 公開

イタリア人の犯罪集団:税務当局装うメールで総額100万ユーロ詐取、容疑者20人逮捕

犯罪集団は税務当局を装ったメールで被害者をだまし、詐欺サイトからオンラインバンキングのログイン情報などを入力させて、不正に現金を引き出していた。

[鈴木聖子,ITmedia]
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 欧州刑事警察機構(ユーロポール)は3月29日、税務当局を装った電子メールで被害者をだまし、被害者の銀行口座から総額100万ユーロを盗み出す事件に関与した疑いで、容疑者20人をルーマニアとイタリアで逮捕したと発表した。

 発表によると、この事件では、大手金融機関2社の顧客数百人が総額100万ユーロ(約1億3000万円、2018年3月現在)をだまし取られていた。ルーマニアとイタリアの国家警察は、ユーロポールと連携して2年越しの捜査を進め、2018年3月28日に両国で一斉捜索を実施。容疑者9人をルーマニアで、11人をイタリアで逮捕した。

 事件にかかわったのは主にイタリア人で組織する犯罪集団で、特定の被害者に狙いを定めるスピアフィッシング詐欺メールを送り付ける手口を使い、正規のWebサイトに見せかけた詐欺サイトに被害者を誘導して、オンラインバンキングのログイン情報などを入力させていたという。

photo 欧州刑事警察機構(ユーロポール)のプレスリリース

 犯罪集団は盗んだ情報を使って、被害者の口座から自分たちの口座に現金を送金し、ルーマニアのATMでクレジットカードやデビットカードを使って現金を引き出していたとされる。

 組織内での連絡には暗号化されたチャットアプリケーションを使用。系列組織や競合組織に対して脅迫的な手段で主導権を握り、マネーロンダリングや麻薬密輸、人身売買などにかかわった疑いも持たれている。

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