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YouTuber向けに3つの収益化ツール 月額490円のサブスクリプションなど

» 2018年06月22日 12時12分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Google傘下のYouTubeは6月21日(現地時間)、YouTuber(YouTubeチャンネルのオーナー)のための3つの収益化ツールを発表した。幾つかの条件を満たすチャンネルに提供していく。

月額490円のサブスクリプション「スポンサーシップ」をゲームチャンネル以外でも

 「スポンサーシップ」は昨年9月に「YouTube Gaming」で立ち上げたチャンネルのサブスクリプション機能。これを、YouTube Gaming以外のチャンネルでも利用できるようにする。

 スポンサーシップ対応チャンネルには「スポンサー」ボタンが追加され、これを視聴者がクリック(タップ)すると月額490円(日本からの場合。米国では4.99ドル)でスポンサーになるボタンが表示される。スポンサーになった視聴者の特典としては、チャンネル内のグループチャットで特別バッジを表示できたり、メンバー限定チャットにアクセスできたりすることだ。

 youtube 1 「スポンサーになる」ボタン

 スポンサーシップに参加できるのは、以下の条件を満たすオーナーだ。なお、収益の3割はYouTubeが手数料として徴収する。

  • チャンネル登録者数が10万人以上
  • YouTubeパートナープログラムに登録されている
  • 年齢が18歳以上
  • チャンネル所有者の居住地が提供地域である
  • YouTubeの利用規約に同意し、違反警告を受けていない

チャンネルでのグッズ販売が可能に(まずは米国で)

 YouTubeではこれまでも、パートナープログラムに参加していれば承認済みの販売サイトやTeespringストアへのリンク経由でグッズなどの販売が可能だったが、チャンネル内に設置する“商品棚”でその場でグッズを販売できるようになる。まずは米国の、1万人以上の登録者を擁するチャンネルで可能になる。

 クモのキャラクターの動画で人気の「Lucas the Spider」チャンネルは、Teerspringで18日間で6万個のぬいぐるみを販売し、100万ドル以上の売り上げを獲得したという。

 youtube 2 チャンネルのロゴ入りTシャツやぬいぐるみを販売するLucas the Spider

「Super Chat」を設定できる「Premieres」

 Premieres(初演、初公開などという意味)は、名称通り、動画を初公開する際にあらかじめ登録者に告知して「Super Chat」(視聴者がチャットストリームで自分のメッセージを目立たせるために権利を購入する機能)をしながら動画を配信する機能。Super Chatはこれまで、ライブ動画でしか使えなかったが、あらかじめ録画した動画でも公開時に限り利用が可能になる。




 YouTubeのスーザン・ウォジスキCEOは4月、チャンネルオーナーに対し、広告以外の収益化ツールを提供していくと発表している。

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