Ankerがユーザーから評価される背景にあるのは「徹底的にユーザーからのフィードバックを聞くこと」だと、ヤンCEOは強調する。
「信頼を得るためには、ユーザーの声をしっかりと聞くことだ。どんなことを不満に思っているか、どんな機能が欲しいのか。新しい充電器も『小型化してほしい』という声が大きかったことから、数年をかけて開発したものだ」(ヤンCEO)
同社は、専門のカスタマーサポートチームを全世界に100人以上在籍させ、ネット上に寄せられる35万件ものレビューに目を通しているという。特に全世界で2位の売り上げを誇り、品質にこだわる人も多い日本では、信頼を得るためユーザーの声を注視しているという。
「信用を獲得するには多くの時間がかかるが、失うのは一瞬だ。例えば、自分が何かすごいアイデアを持っていたとしても、それにこだわりすぎてしまうとユーザーが置いてけぼりになってしまう。ユーザーの声をしっかりと聞くことが成功への近道になるはずだ」(ヤンCEO)
後編では、アンカー・ジャパンの井戸義経代表取締役に、任天堂とコラボレーションした製品開発の裏話や、16年の熊本地震で発売前の“超大容量バッテリー”を100台無償提供したエピソードをお届けする。
(後編に続く)
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